こんにちは、mohiです!
3Dプリンターで色々と作り始めて1ヶ月ほど経ちますが、実際に触ってみると想定外のことが多く、
事前に知っておきたかった!
と思うことが沢山ありました。
そこで、今回は色々な失敗から得た知識・教訓をまとめたいと思います。
現在3Dプリンターの購入を検討している方のお役に立てれば幸いです。
①設置場所が難しい
3Dプリンターの設置場所の条件は結構シビアです。条件をまとめてみましたのでご覧ください。
3Dプリンターを設置した部屋は、造形中や作業中はレジン臭くなりますし、換気によって外気温と同じになるため、造形中や造形後しばらくは使えなくなります。
また、レジンが飛び散ることが稀にあるので、敷き物や囲いで対策した方が良いのですが、部屋の景観は損なわれます。(作業部屋や工房なら大丈夫なんですが。)
さらに、子供がいる場合は、子供が道具一式に触れないようにする必要もあります。
つまり、設置できる部屋も限られるし、設置した部屋はわりと使いづらくなります。
我が家でも設置場所には難儀しました。
そんなに部屋数もないので、専用に割り当てられる部屋の余裕もないし、、、。
そして検討に検討を重ねた結果、我が家ではトイレの奥の棚に設置することにしました!
換気機能は十分、そんなに長居しないので臭くなってもOK、手が汚れた時には水で洗い流せるし紙も常設、という好条件が揃っています。
レジンで周囲が汚れてしまう問題は、そもそも汚れてほしくない物はトイレに置かないので、半分くらいはクリアできてるかなー、と。
コンセントのあるガレージとか、空きスペースのある納戸とか、完全な空き部屋があればいいんですけどねー。
②作業場所が難しい
まず、造形物の洗浄は洗面所やお風呂でやればいいのでさほど問題ではありません。
洗浄後の作業場所については
- 汚れてもいい
- 小さな子が入らない
くらいだと思います。
造形後、ニッパーでサポート材を切り離すなどの加工中に、切った樹脂の破片が色々なところに飛んでいったり、ヤスリで削ったカスが飛散したりします。
そのため、作業場所にも敷き物や囲いが必要になってきます。
ニッパーで切った樹脂は、爪切りで切った爪くらい色々なところに飛んでいき、しかも見つかりづらいです。
私の場合、洗面所で造形物を洗浄し、書斎で二次硬化や加工をしてます。
汚れの対策をしてないので、おそらく本棚の裏とかに飛んでいった樹脂が今も眠っていることでしょう。
③プリント後の後処理が大変
「水洗いレジン」を使えば楽なんですが、それでもプリントした造形物を水道水でジャブジャブ洗い流せないので面倒ではあります。
まず容器の中で造形物を洗い、その洗浄廃液は日光(紫外線)に当て、廃液中の未硬化レジンを硬化させる必要があります。
※水道管の異常の原因になりかねませんので、そのまま流さないようにしましょう。
庭やベランダや外溝の一画を洗浄廃液置き場にするわけですが、子供がいる場合、洗浄廃液に触れないようにする必要があります。
日光(紫外線)に当てた後の洗浄廃液は、茶漉しなどで濾しながら下水に流します。
また、後処理として「二次硬化」が必要です。
洗浄後に日光(急ぐ場合は紫外線ライト)を当てる必要があります。
レジンによっては「プリント後30分以内」のような指定もあり、時間的に拘束されるケースもあります。
まぁ何回かやってルーティーンが出来あがっちゃえば楽なんですけどね。
④思い通りにプリントできない
これが一番知っておきたかった事なんですが、家庭用3Dプリンターではモデリング通りにプリントできる事はかなり稀です。
私の失敗経験からまとめてみました。
私の環境の場合、縦方向に1%くらい縮みます。
そのせいか、横方向に丸穴を開けた場合、少しだけつぶれた楕円形になります。
また、直角のプリントが苦手で、「T」という文字をプリントしようとすると、「Y」のように両腕が上がったようになります。
※実際には逆さまにプリントするため、重力によって両腕が下がったような形になります。
細かい寸法が重要な場合、かなり色々と試行錯誤する必要があります。
⑤お金がかかる
始めてみて分かったんですが、3Dプリンター以外にも結構お金がかかります。
本体以外の道具だけでもざっと1万円くらいかかります。
実際に使っているアイテムは↓この記事をご参照ください。
道具以外にもレジンがとにかく高いです。
水洗いレジンはさらに高く2200〜3200円くらいします。
私は最初に余ったレジンを貰ったので、高価な物と思わずに湯水の如く使ってしまい大変後悔しました。
もっと大切に使っていれば、、、。
なので造形物の軽量化が重要になってきます。
そして軽量化する時は強度が弱くならないように注意する必要が出てきます。
また、空洞化によって軽量化する場合、造形中に破裂しないように空気の逃げ道を作ったり、造形物の中でレジンが滞留しないようにプラットフォームの昇降距離を伸ばすなどの対応が必要になってきます。
細かいところで気をつけることが多いんですよねぇ。
まとめ
というわけで、3Dプリンターを買う前に知っておきたかったことをまとめてみました。
紹介した内容以外にも
- わりと時間を消費する
- PCとネット環境とスキルが必要
- 手が荒れる
- 家族にそこそこ迷惑をかける
といったこともあり、実はあまり気軽にオススメできない代物となっています。
それでも、モノづくりが好きな人や、絶対に作りたいモノがある人にとっては最高のツールなので、ぜひ検討してみてください。
ひとまず、モデリングソフトだけなら無料なので、そこから試してみてはいかがでしょうか。
私は3Dプリンターライフを満喫できてますし、ハマる人は絶対にいます!
それでは、本日もさいごまでご覧いただきまして、ありがとうございました。
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